バラエティ番組『変顔スパイ』におけるエイディ活用事例
今年8月に授賞式が行われた第2回 Tech Direction Awardsにて、「AI部門 Silver」を受賞したバラエティ番組『変顔スパイ』における、viztrick AiDi(エイディ)の活用事例をご紹介します。
日本テレビで放送されたバラエティ番組『変顔スパイ』は、施設内のいたるところに設置された顔認証カメラを芸人たちが「変顔」をして欺きながら脱出を目指すゲームバラエティです。 カメラに映ったスパイの表情をAIが解析し、「本人との一致率(顔マッチ度)」をリアルタイムで数値化。その数値が一定のボーダーラインを超えてしまうと、「本人」だと特定され即脱落となります。
「変顔で顔認証を欺く」という企画の根幹であり、番組の成立を左右する最も重要なこの判定システムを、viztrick AiDiが全面的に支えています。
番組詳細はこちらから👉【サンバリュ】変顔スパイ|サンバリュ|日本テレビ
バラエティ現場におけるAI実装の工夫
『変顔スパイ』の制作にあたっては、エイディが持つ高性能な顔認証機能を逆手にとり、バラエティ番組のルールに合わせてカスタム開発を行いました。
特筆すべきは、そのリアルタイム処理能力です。 顔の「マッチ度」を瞬時にパーセンテージで数値化し、CGとして表示。判定結果が遅延なく可視化されることで、ボーダーライン上のギリギリの攻防が視覚的に明確になり、ゲームの緊張感を生み出すことにも成功しています。
また、システム開発においては「現場への導入ハードルを下げること」を設計思想の根底に据えています。
- シンプルな構成
PC1台のみで完結するオンデバイス処理を実現。ネットワーク回線を必要としないため、通信トラブルによる中断リスクを排除し、どこでも安定した運用が可能です。 - 制作フローの効率化
セットアップの手軽さに加え、収録時にリアルタイムでCGを生成できるため、後編集(ポストプロダクション)の手間を大幅に削減しました。
この「高機能かつ低コスト・コンパクト」なパッケージは、単なる番組利用にとどまりません。 回線工事が不要なため、体験型イベントへの出展やコンテンツの内製化が容易であるほか、番組フォーマット販売の展開もしやすい点などが高く評価されています。
受賞歴
こうした「現場目線での開発」と「システムの汎用性」が高く評価され、2025年には以下の2つの賞を受賞いたしました。
▶映像情報メディア学会「技術振興賞 コンテンツ技術賞」(2025/05/30)
優れたメディア業績を顕彰する本賞にて、単なる番組利用に留まらず、イベント等へも展開できる「アイデアの新規性とシステムの汎用性」が評価の決め手となり受賞に至りました。
▶第2回 Tech Direction Awards「AI部門 Silver」(2025/08/06)
技術ディレクションの質を競う本アワードにて、高精度な顔認証をエンターテインメントに昇華させ、リアルタイムな緊張感を生み出した「AI実装の構成力」そのものが認められました。
技術と企画、双方の視点から評価された結果です。
受賞についてはこちらの記事も合わせてご覧ください。
今後もAI技術の可能性を広げ、幅広い分野でのコンテンツ開発に尽力してまいります。 本事例のようなAI活用や、viztrick AiDiの導入にご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。