「3Dスキャンワークフローの簡易化とその活用」が2025年 民放連盟賞技術部門 最優秀賞など4つの賞を受賞!

日本テレビは、2025年日本⺠間放送連盟賞技術部門において、「3Dスキャンワークフローの簡易化とその活用」で最優秀賞を受賞しました。
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★日本テレビPRESS RELEASE記事
★2025年日本民間放送連盟賞 | 一般社団法人 日本民間放送連盟
日本民間放送連盟賞の技術部門は、放送技術に関する開発・改良等によって民放事業に貢献し、その発展に寄与したと認められるものに授与されるものです。国内の映像技術分野において権威ある賞の一つとされています。日本テレビは技術部門において、直近5年間だけでも最優秀賞を2回、優秀賞を6回という受賞実績を誇り、継続的な技術革新の成果が評価されたことを示しています。
民放連盟賞の詳細はこちら👉民放連について | 一般社団法人 日本民間放送連盟
また本技術は民放連盟賞とは別に過去3回の受賞実績があり、今回で4回目の受賞となりました。
・2024 年度(一社)映像情報メディア学会 技術振興賞コンテンツ技術賞 受賞
・2024 年度(一社)日本映画テレビ技術協会 技術開発賞 受賞
・2025 年度(公財)放送文化基金賞 放送技術部門 受賞
3D Gaussian Splatting を用いたスキャンワークフローの簡易化
技術概要
本技術は、AIベースの3D Gaussian Splatting手法を活用し、従来の3Dスキャンにおける課題を解決するものです。
従来のワークフローでは、以下のような制約が存在していました。
- 専用の高価なスキャン機材が必要
- 撮影後のデータ処理に数週間を要する
- 放送品質に仕上げるための専門的な編集作業が不可欠
これに対し、本システムでは以下のような改善が実現されています。
- 汎用デバイス対応
スマートフォン等で約10分間の映像を撮影するだけで3Dデータの取得が可能! - 高速処理
AIによる自動処理により短時間で高品質な3DCGを生成 - 操作性の向上
専門知識を必要とせず誰でも扱えるユーザーインターフェース
この結果、3Dスキャンの導入障壁が大幅に低下し、放送現場におけるCG制作の効率化と多様化が実現されました。
活用事例
本技術は、以下のように活用されています。
- スポーツ中継
競技コースの3DCGを自動生成し、スタジオ内でのリアルタイム合成に活用 - 災害報道
能登半島地震の被災状況を3Dデータとして記録・可視化し、特設サイト上でのデジタルアーカイブおよび3Dビューアとして提供
これらの活用事例により視覚的な情報伝達の質が向上し、視聴者への理解促進に寄与しています。
日本テレビでは先進技術の導入を通じて、映像制作の効率化とコンテンツ表現の可能性を広げる取り組みを継続的に進めてまいります。
これらの取り組みは放送分野にとどまらず、さらなる社会的価値の創出にもつながるものと考えており、今後は教育・記録・文化財の保存・観光など、幅広い分野への技術応用も視野に入れています。